9.昨日の日のワルツ
作詞:小渕健太郎
作曲:小渕健太郎
こいをしたのはぼくのほうなんです
りゆうもりゆうにならないのばかり
つまりぼくにははつこいの人です
ほんとうはあの子もすきだったけれど
ママなんかよりもずっとやさしいこえで
ぼくのしらないうたをうたうんだ
あきちでみつけた七いろのほうせきは
やっぱりきみにあげるよ
女の子はわからないね
なきだしたりきゅうにわらったり
黄色に焼けた 藁半紙いっぱいに、
平仮名だらけの まだ幼き日々。
鼻につく程 生意気な自分に、
時間も飛び越え 吸い込まれてゆく。
雨降りの土曜日。大好きな雨靴ならして
うちまで 帰り着けば
捜せど捜せど 鍵が見つからずに
軒先で泣いた、あの日。
涙なのか 雨粒なのか?
泣きじゃくった、おなかもすいた。
ママを見つけ抱きついたね。
「風邪ひいちゃうよ、早く帰ろう。」
|